ディッ◯ーズ


「Q」オープンから沢山の皆様のご来店と数々のお祝いのお言葉、贈り物をありがとうございます。
館の中での他店との極度の温度差、ストイックな商品構成もあり3万人くらいにスルーされておりますが、皆様の温かいお言葉でなんとか心の灯を消さずに生きております。心より感謝申し上げます。




「ディッ◯ーズ」


コロナ前、年間約10回欧米への海外出張をしてた訳なんですが、ワントリップ約2週間、年間約120日以上でしょうか。三分の1か、、数字で聞く、と尚重い。
ぼちぼち減らしていかないと。
アメリカにはスタッフKと行く事が多いのですが、出張が多い中、彼の口癖で良く「年間で◯◯着る事(履く事)が一番多いんちゃいます?」と。海外で荷物の多さやめんどくさい事もあって服装を変えない日々が多々あるので良く出てくるワードなんです。毎度のアウター、毎度のパーカー、毎度のサンダルなど。職業服屋で夢の無い話ですが、ついついアメリカはハードワークが多いので動きやすい、楽、強い。みたいになりがちで。
自分で言うと何年もパンツはコレ。機能性とタフさからワークブランド、「ディッ◯ーズ」を履いている事が多く、毎回2−3本は持って行きます。適度な太さにセンタープリーツと生地感の固さ、ハリがまた清潔感もあって(チープですがw)良いんですよね。ただ問題は、数回洗濯(下手したら一回)するともうパリッと感がなくなって、ふにゃとして毛玉なんかも出たりして、すぐダメになる。もうそうなると履けないので家には新品で何本もストックしている使い捨てパンツなんです。恥ずかしながら、間違いなくアメリカ行ってる時はこいつが年間一番よく履くパンツだなと。








今回単純ですが、この年間チャンピオン、"ディッ◯ーズ"を捨てなくて良いようなクオリティパンツにしたら最高じゃん。から今回この企画が動き出しました。

型、採寸はディッ◯ーズからパク、いやオマージュさせて頂き、生産をイタリアにあるPR◯DAなんかの製作をしているしっかりとしたファクトリーにお願いして作って頂きました。
股上の深さを若干和らげたり、フロントをボタンフライなどに変えたりとイタリア高級パンツ仕様にはアップデートしました。ビンテージやデッドストックの生地でもクオリティが高いビスポークスーツで使用された残り生地のみを使って、一点物感も出しつつ作らせて頂きました。
ロロピアーナのカシミヤ、オリジナルエスコリアルウール、ウェインシール、など贅沢素材でディッ◯ーズを誂えて頂きました。ウールやカシミヤの高級スラックスであのワークパンツ感。素晴らしい。












ディッ◯ーズ
"Work Slacks"
Dead stock, Vintage,wool 100%
Escorial wool 100%
Dead stock LoLopiana Cashmere 100%
[BK,NA,GY/ST]
Size 44,46,48,













さらにもう一つ欲張って欲しかったものがある。それはワークパンツでも代表的カラーのベージュ。チノワーク的な定番カラーですが、それとカシミヤのコートやジャケットでも定番のベージュ。それを掛けたかった。チノパン(ディッ◯ーズ)に見えてよく見たらカシミヤかよ的な。
考えた順序は逆だった。カシミヤのパンツがなにか欲しいけど、お高そうなパンツを履いてるように見えるだけでは嫌味っぽいし、面白くない。なのでそんなギミックがないとすんなり履けないとも思える素材だった。

生地は現行素材からイタリア最古の生地メーカー「PIACENZA」の上質なカシミヤ100%を選んだ。程良い厚みもありずっと触っていたくなるような質感。
出来上がりも適度な固さがあり、センタープリーツもしっかりあのワークパンツの感じもでた。
縫製生産、生地、あのワークパンツのイージーな作りとは完全に真逆で仕立てた。










ディッ◯ーズ
"Work Slacks"
PIACENZA Cashmere 100%
[Cashmere Beige]
Size 44,46,48,














ただ、デッドストック系生地を使った方もそれなりにするんですが、ピアチェンツァのカシミヤは値段がやはりパンチあります。すいません、、

出来上がりを業界の猛者の方達に見てもらったのですが、「最高にぶっ飛んでる!」と喝采を頂きました。また裾上げでいつも業務的な大丸のおばちゃんが「コレ良いね〜」ってほっぺたすりすりしてた。やはりカシミヤだ。いやディッ◯ーズだけどな。






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