MARINI


1899年ローマでジュゼッペマリーニ氏が創業し、120年以上の歴史がある現存するイタリア最古のシューメーカー

「MARINI」

創業時まだ「イタリア」という国ができて40年も経過していなかったと考えると凄い歴史だ。


曾祖父の時代から親子4代受け継がれたクラシックスタイルのその靴は、すべての工程をハンドメイドで行い独自の技術とポリシーにより、しなやかで柔らかい最高の履き心地を味わえる。1920年代までは、あのサルヴァトーレ•フェラガモも共に工房で仕事をしていたのは有名な話。

工房は、ローマのシスティーナ通りにほど近い、貴族の屋敷や高級ホテルなどが集まる閑静な一角に小さな店舗兼用アトリエで、全工程を現四代目にあたるダニエレ・マリーニが中心で手掛け、生産数は1カ月でたったの4、5足。年間でわずか50足程らしい。なのでマリーニの靴は大変希少性が高く、「幻の靴」などと称される。









連なる顧客の面々を見れば息を飲むほどだ


エリザベス女王2世、マルチェロ・マストロヤンニ、ジャンニ・アニェッリ、グレゴリー・ペック、ロマン・コッポラ、ロバート・フォーブス、アンナ・マグナーニ、ロバート・デ・ニーロ、ラポ・エルカーン、ロロ・ピアーナ、パオロ・ブルガリなど、また各国の国王などキリが無い。


ただ思う事は、なぜ愛されるんだと言う事。



MARINI マリーニにはまさに、歴史の長さやクラシカルな良さだけでなく、世の男性を魅了する特別な力があると言われている。まじか?と思って疑心暗鬼で初めて見た時の事を思い出す。正直最初は、は?ってなりました。ただのヴィンテージシューズ、強いていうならDead Stock(NOS)のヴィンテージシューズくらいで。パッとしなかった。ただそれがMARINIマリーニだったんだと。それこそがマリーニ。僕を悩ますマリーニ。











MARINI マリーニの靴は決して派手なものでなければ、アイコニックで履いていればすぐにわかるというものでもない。しかし丁寧に作られた木型をベースにエクスクリューシブなレザーを使用して作られる立体的な靴は、見る人が見ればハイレベルなオーダーメイドであるということがわかってくる。その表面的分かり易さ、いかにも高い靴って分からないものが又良いんだと。そして決定的な違いがあった

既成靴は売り場に置いてあるときに一番綺麗に見えるように作られていると、それに対して本物のビスポーク靴マリーニは、5年、10年履いて手入れをして履いている時こそ美しい」と。




現在そんな幻の靴の入手方法は、ローマの本店に通うか、日本で年に1度開催されるオーダー会に行くしかなく正に入手困難だ。その歴史あるシューズは勿論ビスポークのみで、何度かの仮縫いやフィッティングの障害、さらに現在国内でのビスポークオーダーの値段は66万〜(から)。目を疑いたくなる。KARAなのだ。KA〜RA。しかしその値段があり、それを買う人がいるから成り立つ。時代を超えて人を惹きつける。


ただ正直もう知れば知るほどこの靴の魅力に取り憑かれていた。今までの経験上、最初からカッコいいと思ったものは勿論だか、それ以上に最初に理解し難いもので徐々に良さが解る、ようはそのレベルに自分が到達したかのように、物に引っ張ってもらう、これを身につけてちゃんとモノにする。その経験値はそう得れるものでもなく、見逃してはならない。


そのアンテナがかなり無謀だがこのブランドを扱いたいと思った。この歴史ある世界最古のビスポークブランドを。そして関係者を通してその想いを伝え、どうにかこちらのビスポークの技術で既製靴を作ってくれないかとお願いしました。本当に馬鹿だと思う。もちろん覚えてないが、3回止められたらしい。。







ただその熱い想いが通じたのか、また交渉してくれた方が優秀だったのもあって事が進み出した。

もう一度言うが、100%ビスポーク、ハンドソーンウェルテッド仕立てでの既製履を展開するのである。


今回選ばして頂いた型はブランドのアイコニックとも言えるローファだ。

マリーニらしい伝統的なローファとは、ほんのりとスクエアな角の張ったシルエットに正統的なトゥの長さ、スプリングが低く抑えられ、ソール底面がフラットに仕上げられている点など、まさに伝統的ローマンスタイルである。

クラシコの装いに最上のチョイスだと想像できる。さらに革は王道ではラマを選びたい所ではあるが、そこは今までのスタイルをより活かすためにvitello (6ヶ月未満の仔牛)を選ばせてもらった。


嗚呼、想像が膨らむ。 自分だとやはり対照的に、Levisの古びた味の無いデニムなどを合わせる想像をしてニンマリしてしまう。







正直自分は靴マニアでも職人でも無いので製作面でこれが凄いなどは特に言うことは無いのだが、100年前、1世紀を超えこの靴を仕立てる工程が生み出され、また未だにその技術が通用する世界だと言うのだから、凄い。洋服も時計なども100年前のモノは存在する。その時からアップデートしているし、ビンテージを今作るのは無駄が多く大変だとゆう事をよく聞く。

そう比べるとマリーニはビンテージの技法を今も使っている昔ながらの老舗とゆう類。自分が初めて見た時にビンテージのデッドストックと思ったのも納得出来る。

その昔ながらの卓越された技術からの作品が愛される理由は若干は解るが、なぜ深く愛されるか?知っていくうちにそれは我々の日本で育ったビンテージデニムの感覚やそれの類いではないかと思った。

ビンテージジーンズを履いていくと本物の色落ち、当時の色落ち、味があるのはご存知だろう。私達はアメリカとの関係もありその文化を感じて育ってきた。ただヨーロッパの人にはビンテージデニムは理解し難い感覚や、知らないと聞く。その文化を感じて育ってきて無かったから。ビンテージのリーバイスデニムを履き込んだ髭やアタリ、色落ちを触れてこなかったからである。


対して洋装の文化として昔から馴染んできた革靴、その素晴らしい素材や技術で作られた革靴が履き込んで味がある様相を見て育ってきているのは想像できる。私も過去に沢山の欧州から味のあるヴィンテージ靴を見てもきた。あくまでデニムに関しても革靴に関しても感覚の個人差はあると思うが、そうゆう”味”の部分で求められているので無いかと思った。

レプリカではない今は希少な”本物のオリジナルヴィンテージ“

本物の時が味わえる歴史の遺産、幻と言われるが所以かなと。







MARINI 
Made in Rome
vitello
Hand sewn welted constructionction
ready made

"Loafers"

Price "ask"







-New readymade label-



こちらのマークは今回の既成靴のためだけに施してくれたマークであり通常のビスポークとはインソールが違います。かっこいい。箱も新しいアイコニックとして、こちらの色展開のために楼付で革を貼ってくれている。それもまたグッときた。






正直、届いた時は荒々しい様相で、ボンドのカスやカットのハンドの感じが手にとるように見え凄く愛着が出た。ハンドメイドとヴィンテージ感。堪らない。

また、この完全に完成されていないモノ、感覚こそ、フランコや彼等が目指している、”不完全の美”とゆう所なのだと。




こちら既製靴ではあるが、何足もマリーニでビスポークを作ってこられている先輩方に拝見して頂いたところ完全に”マリーニ”だと。お墨付きを頂いた。

作りや素材は全く一緒なのでそれはそうだと安心しました。ただ、、なので、少し可愛いですが、お値段もこれまたぶっ飛んでいます。ごめんなさい。


ただどこにも無い。 是非感じにそして死にに来てください。















最後に関係者の皆様、ダニエレ氏には感謝の言葉しかありません。
無理を聞いて頂き本当有難うございました。







Q retailor,







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